団地の子供達にふるさと感覚を : たけさと音頭

                      

              作詞:高木圀夫 

              作曲: 高木東六 

              歌:和田八重子         

  

1 サー ヨイトヨイト サー ヨイトヨイト 

 緑はるかな関東平野 富士の高嶺がちょいと顔見せて 

 さーさ輪になって 調子を合わせて 

 みんなで ソレ 踊れば 

 ふるさと音頭で いい気持ち 

 今日も希望の 日が昇る

 

 2 サー ヨイトヨイト サー ヨイトヨイト 

 青いお空の楽園天国 君と僕とが手に手をとって 

 さーさ輪になって 調子を合わせて 

 みんなで ソレ 踊れば 

 ふるさと音頭で いい気持ち 

 今夜も希望の 月が出る

 

3 サー ヨイトヨイト サー ヨイトヨイト 

 みんな仲良く人間同士 藤の花びら川面に映えて 

 さーさ輪になって 調子を合わせて 

 みんなで ソレ 踊れば 

 ふるさと音頭で いい気持ち 

 今日も希望の 鐘がなる 


昭和52年(1977年)に発表された曲です。

 

武里団地は昭和41年(1966年)から入居が始まりました。9街区・約6,000戸からなり、開設当初は「東洋一のマンモス団地」と呼ばれました。

 

この歌が生まれたいきさつを、作詞を行った高木圀夫は

『私の地元が子供たちにふるさと感覚を持たせる一つのアイデアとして祭り用の音頭を募集していた。なにげなしに原稿用紙の端に言葉を並べてみた。それが入選したのだ。』

と述べています

 

作曲の高木東六は作詞家の叔父にあたり、その縁でこの曲の作曲を引き受けたとのことです。(このあたりの経緯は『高木東六ファンタジア 高木圀夫著、文園社発行』に詳しく記されています。春日部図書館にありますので、興味のある方はどうぞ)

 

歌詞は子供を意識してか、分かりやすい言葉が並んでいます。また「春日部」や「武里」といった地名が一切出てこず、「ふるさと音頭」と歌っているのが地域の歌としてはとてもユニークです。