春日部の歌を作った人々

 

春日部の歌を作った著名な作詞家・作曲家・歌手の方々を紹介します。

 


三上於兎吉(みかみおときち)        

 

「粕壁小唄」の校閲者。

大正・昭和時代の流行作家。

庄和町(当時の北葛飾郡桜井村)出身、粕壁中学校(現在の春日部高校)卒業。

昭和初期には菊池寛、吉川英治らと並ぶ大衆作家として活躍した。代表作の「雪之丞変化」は林長二郎(長谷川一夫)、東千代之介、美空ひばり、大川橋蔵などの主演で繰り返し映画化されており、最近では2008年に、ジャニーズの滝沢秀明主演でNHKでテレビ・ドラマ化されている。 

 

戦局悪化で、昭和18年には幸松村八丁目に疎開してきたが、翌19年2月に53歳で生涯を閉じた。


清水みのる

 

「新・春日部音頭」の作詞者。

昭和10年代から30年代に活躍した作詞家。

代表曲は、「別れ船」(田端義夫)、「かえり船」(田端義夫)、「森の水車」(高峰秀子)、「星の流れに」(菊池章子)、「月がとっても青いから」(菅原都々子)、「雪の渡り鳥」(三波春夫)など多数。  


 鈴木三重子                 

 

「新・春日部音頭」の歌手。

昭和31年(1956年)、「愛ちゃんはお嫁に」が大ヒットする。

「南国土佐を後にして」という曲は、実は鈴木が昭和30年(1955年)にレコード化し、昭和34年(1959年)にペギー葉山が再レコード化し、大ヒットした。


高木東六

 

たけさと音頭」の作曲者。

 オペラ、ピアノ曲などクラッシック音楽にとどまらず、シャンソン、歌謡曲の作曲家。TV番組「あなたのメロディ―」(NHK)、「家族そろって歌合戦」(TBS)の審査員をつとめた。歌謡曲の代表作は「水色のワルツ」(二葉あき子)


金田一春彦

 

「春日部藤音頭」の作詞者。

 国語学者。国語辞典の編纂、日本語の方言の研究で知られている。文学博士。国語研究の功績で、瑞宝重光章、勲三等旭日中綬章、紫綬褒章などを授章している。

父の金田一京助も言語学者で、東京帝大教授。


 山本直純                   

 

「春日部藤音頭」の作曲者。

 作曲家、指揮者。TBSテレビの「オーケストラがやってきた」の司会と指揮を1973年から10年間務めた。

「男はつらいよ」シリーズなど多くの映画音楽を手掛けている。


石坂まさを     

 

庄和町の「町民憲章の歌」と「新大凧音頭」の作詞・作曲者。

作詞家・作曲家であり、藤圭子をプロデュースし、「新宿の女」「圭子の夢は夜ひらく」「命預けます」などがミリオンセラーとなる。他に小林旭、五木ひろしなど数多くの歌手に詩を提供している。

全国市町村を題材に作詞した「日本全国わが町音頭」は、3355番という日本で一番長い歌(1987年発表)。


 チェリッシュ               

 

「春日部サンバ」の歌手。

1970年代を中心にヒットを飛ばし、現在も活躍する夫婦デュオ。代表曲は、「てんとう虫のサンバ」「ひまわりの小径」「白いギター」など。


 あえか                           

 

「心の空」の作詞・作曲・歌。

春日部市出身(上沖小学校、大沼中学校卒業)のシンガーソングライター。かすかべ親善大使。

あえかという名は『あえかなり』という古典語からとったもので、「か弱く儚げで美しい様の意」であり本名である。